「臨床家のよい判断」のために

フロネーシスという言葉をご存知でしょうか。

これは、

・科学的知識と実践的知識を融合して、創造的な行動をする能力

・個別具体的な場面のなかで、全体の善のために、意思決定し行動すべき最善の振る舞い方を見出す能力

を指す、古代ギリシア哲学の概念です(Wikipedia)。

当院では、まずは、日本や世界の医学界でスタンダードと認められている治療を提供することを重視しています。

その上で、

・内科(精神状態に影響を及ぼしうる疾患の検索や薬物の全身への影響に関する視点)

・神経内科(臓器としての神経系を評価する視点)

・産業衛生分野/高齢者医療/健康スポーツ医療の知識と経験

・社会学/人類学/組織行動論/エスノメソドロジー

などの視点も駆使して、物事を多面的にとらえ、

限りない細分化と専門化が進む医療で見失われがちな、目の前の一人の患者さんにおいて立ちあらわれている現象の全体性に敬意を払い、

以上をもって「綜合して」臨床家のよい判断を行うよう努めています。

以上が「綜合外来」の意味するところです。

当院で重点的に診療している領域

・不安関連障害

・適応障害、急性ストレス障害、パニック障害

・気分障害

・うつ病、躁うつ病

・精神病性障害

・統合失調症

当院で対応はしているが専門的には診療していない領域

・パーソナリティ障害

・PTSD(心的外傷後ストレス障害)、解離性障害

・認知症

・依存の問題(アルコール、賭博、インターネット、薬物など)

・摂食障害

・成人の発達障害、成人のアスペルガー障害、成人のADHD

・脳機能の障害(てんかん、知的障害)

これらの領域の問題については、初診においては幅広くご相談に乗ることが可能ですが、より専門的な診療をご希望の方は、総合病院や専門のクリニックにおかかりになることをお勧めしています。

対応していない領域

・子どもの障害(発達障害、アスペルガー障害、学習障害、ADHD、多動児、自閉症)
・猟銃免許取得に関する診断書の作成はいたしません

治療対象は高校1年生から75歳までとさせていただいています。